徳川家康がのんでいた抹茶をもう一度

本山抹茶研究会では、「駿府城で徳川家康が飲んでいた抹茶をもう一度」、生粋の本山抹茶を復活させようと昭和61年から勉強を致しました。
最初は京都へ行き教えをいただき、試行錯誤で取り組んでいきました。今では生産も増え味・香りとも自信をもって皆様方にお勧めできる、おいしい本山抹茶が誕生いたしました。
日本一の生産地と伝統の技術でやぶきた品種と新しい品種で製造致しております。
愛飲家の方の評価も好評でご注文も増えておりますが、まだまだ茶園面積も狭く碾茶生産量も少ないので、特定の茶専門店のみの販売になっております。

伝統と歴史が詰まった優良な味、香り

静岡本山抹茶は、駿府に隠居を決めた徳川家康が慶長10年、井川の海野家・柿島の朝倉家に「お茶壺詰御用※」を命じたことに由来しております。
本山地区はその頃から味・香りとも京都と同等の評価がある優良な産地であると言われておりました。
※お茶壺詰御用とは家康が用いる碾茶を作り、茶壺に詰め保管。必要な時に駿府城に届ける御用であったという史料が残っています。

最良の土地柄で生まれる、至高の一杯

安倍川流域、特に中・上流地域は土と石がよく混じった表土で、水はけの良い肥えた土地であります。又雨が 多く朝方の霧が朝日を和らげ、お茶の葉の成長に適した最良の土地柄です。 香りが良く口に含んだ時のうまみ、そして喉ごしの爽やかさが本山茶の特徴です。 お替りをしたくなる美味しさを、常に追求しております。

抹茶(薄茶)の
美味しい入れ方

01,熱湯で茶碗を温めます。
02,茶碗に茶杓1杯半(約1.5g〜2g)の抹茶を入れます。
03,沸騰した湯を50〜70ml注ぎます。
04,茶筅でMの字を描くように点てます。
05,お好みの濃さ、お味にてお召し上がりください。

各流派によりまして点て方が違います。
各先生方に習いを受けますと、なおいっそうおいしく点てられると思います。
抹茶に小さなツブができることがありますが静電気の作用によるものです。 品位には何ら問題はありませんので抹茶ふるい等でふるって頂ければ挽きたてのようになります。

抹茶(薄茶)の
美味しい入れ方

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前年の秋から今年の春にかけ丹精込めて育てた茶の木に、
やわらかなうま味を出すため日よけの覆いを掛けます。

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被覆で育てた上等の茶の葉を、丁寧に摘み取ります。
蒸して揉んで乾燥すると玉露になり、揉まないで直ちに乾燥し粗砕きして茎の部分を取り除き、
葉肉の部分だけに仕上げたものを「碾茶」といいます。 冷蔵庫に入れて熟成させます。

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冷蔵庫に保管してある碾茶を茶磨(茶臼)で碾き微粉末にしたものが茶の湯で使う抹茶です。
茶摘みから6ヵ月たって抹茶が誕生します。
11月の茶を「口切りの茶」とよび、別名茶人の正月とも言われています。